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エロゲ初心者おすすめ6本|物語で選ぶ最初の1本

エロゲに興味はあるけれど、何を買えばいいのか分からない。そういう人が最初の1本を決めるための記事だ。この記事では、物語を目当てに選ぶ人向けの6本を発売年の順に紹介する。

明るく笑って終われる作品や、キャラクターとの甘い時間を求めているなら、もう一方の記事のほうが早い。
エロゲは何から始める?|明るく楽しめる入門6本

なぜこの6本なのか

12本の候補を2つの記事に分けている。どちらの記事でも、選ぶときに置いた条件は同じ3つだ。

1. 多くの人が高く評価している作品から選んだ。 名前が長く残り、いま手に取っても評価が落ちていない作品に絞っている。

2. 評価が割れなかった作品を選んだ。 好きな人はとことん好きだが、合わない人もはっきり出る作品は入れていない。最初の1本で外したくない人のための基準だ。

3. シリーズの1作目か、続き物ではない作品だけにした。 前作をプレイしていないと置いていかれる作品は、どれだけ評判がよくても除いている。ここに並ぶ6本は、どれもその作品から始められる。

そのうえで、明るい話ではない作品には、そのことを本文に書いた。買ってから驚くのが一番よくない。結末や仕掛けの答えには触れていないので、そこは安心して読んでほしい。

この記事で扱う6本

作品名 ブランド どんな一本か
2012 月に寄りそう乙女の作法 Navel 総合力で選ぶ大作
2016 穢翼のユースティア 〜新装版〜 オーガスト 骨太のダークファンタジー
2018 アメイジング・グレイス きゃべつそふと 終盤で前提がひっくり返る
2019 きまぐれテンプテーション シルキーズプラス WASABI 短くまとまったホラーミステリー
2022 終のステラ Key 短い旅と静かな余韻(全年齢向け)
2023 カルタグラ 〜ツキ狂イノ病〜 InnocentGrey 絵と音楽で浸る猟奇ミステリー

『穢翼のユースティア 〜新装版〜』と『カルタグラ』は、いま配信されているものが装いを改めた版にあたる。表の年はその版のものだ。

2012年月に寄りそう乙女の作法

月に寄りそう乙女の作法
項目内容
ブランドNavel
発売年2012年
FANZA配信日2014-06-26
ジャンル表記(FANZA) CGがいい/DL版独占販売/恋愛/デモ・体験版あり/世界観がいい/キャラクターがいい/シナリオがいい/女装・男の娘/お嬢様・令嬢/主従
FANZA商品名 【つり乙】月に寄りそう乙女の作法【萌えゲーアワード2013 大賞受賞】

どんな話か

主人公は女性の姿に身をやつして名門の学園へ入り、そこに通う令嬢に仕える立場に就く。柱になるのは、この主従の関係だ。もう一本の柱が服飾で、装いにまつわる仕事へ本気で打ち込む人々が物語を動かしていく。設定を聞くと風変わりに響くが、進めていくうちに、身分も性別も飛び越えて人と人が信頼を築いていく話だと分かってくる。

何が評価されているか

仕える相手であるヒロインの人気が突き抜けている。彼女の存在だけで本作を推す言葉が並び、その一点で長く語り継がれてきた。とはいえ支えているのは彼女だけではない。文章、会話の切れ味、音楽、声の演技まで穴が少なく、破綻のなさを挙げる声も重なる。突出した一点で押し切るのではなく、全体のまとまりで2013年の大賞を受けた一本だ。

服飾という題材にも身構えなくていい。専門の知識がなくても置いていかれない作りになっている。分量はたっぷりあるので、腰を据えて一本と長く付き合いたい人に向く。

こんな人に向く:大作を一本やり切りたい人、細部の作り込みまで味わいたい人。

シリーズの位置づけ:本編はこの1本。あとから追加ディスクや続編が何本も出ているが、入り口はここでいい。

本作は名作エロゲ11本純愛エロゲ10本でも扱っている。総合力の高い作品を追いたくなったら前者、恋愛の描き方で選びたくなったら後者へ。

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2016年穢翼のユースティア 〜新装版〜

穢翼のユースティア 〜新装版〜
項目内容
ブランドオーガスト
発売年2016年(新装版)
FANZA配信日2016-11-22
ジャンル表記(FANZA) CGがいい/DL版独占販売/恋愛/ファンタジー/お姫様/バトル/世界観がいい/キャラクターがいい/シナリオがいい/サスペンス/ダーク系/演出がいい/DMM GAMES PLAYER専用
FANZA商品名 穢翼のユースティア 〜新装版〜

どんな話か

救いの乏しい世界を舞台にしたダークファンタジーだ。恵まれない場所で生きる人々が、それでも自分の生きる意味を手放さずに前へ進もうとする。物語が進むにつれて、この世界がどう成り立っているのかという大きな謎に主人公が近づいていく。剣や魔法の並ぶ土台の上に、神話めいた要素と重い問いが乗っている。FANZAで配信されているのは「新装版」として出し直された版で、上の表の年もその版のものだ。

何が評価されているか

評価の中心にあるのは世界の作り込みだ。壮大な設定を掲げるだけで終わらず、そこで生きる人間が自分の在り方を自分で選ぶ話として語られている。音楽と背景まで含めて世界が組み上がっており、途中で飽きることなく最後まで進んだという声が重なる。ブランドの最高傑作として名前を挙げる人が並ぶ一本だ。

ただし明るい話ではない。幸せな結末とは言い難く、プレイし終えたあとにも重さが残る。そこを承知したうえで手に取りたい。

こんな人に向く:作り込まれた世界に長く浸りたい人、苦い結末でも構わない人。

シリーズの位置づけ:続き物ではなく、この1本で完結している。

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2018年アメイジング・グレイス ―What color is your attribute?―

アメイジング・グレイス ―What color is your attribute?―
項目内容
ブランドきゃべつそふと
発売年2018年
FANZA配信日2018-12-21
ジャンル表記(FANZA) DL版独占販売/制服/恋愛/デモ・体験版あり/世界観がいい/ミステリー/シナリオがいい/学園もの/演出がいい/泣きゲー/冬が舞台のゲーム
FANZA商品名 【あめぐれ】【描き下ろし壁紙付き】アメイジング・グレイス ―What color is your attribute?―

どんな話か

クリスマスを控えた冬の学園が舞台だ。主人公たちは外と切り離された場所で日々を送っており、そこには最初から説明のつかない点がいくつも転がっている。生徒同士の会話は明るく、日常の場面が続くのに、なぜこうなっているのかという疑問だけが消えない。その違和感を追いかけていくのが本筋になる。

何が評価されているか

評価はほぼ一点に集まっている。終盤で仕掛けが開いた瞬間の衝撃だ。積み上げてきた前提がひっくり返り、何気なく置かれていた場面が急に意味を持ち始める。謎そのものは序盤から示されるため、続きが気になる状態のまま最後まで運ばれる。

題材は謎解きでも、進んでいる間の空気は重くない。会話は明るく、絵も柔らかい。物語に驚かされる体験そのものを求めるなら、この6本でいちばん分かりやすい選択肢になる。ここでは仕掛けの中身に触れないので、先に何も知らずに始めてほしい。

こんな人に向く:物語に驚かされたい人、ミステリーから入りたい人。

シリーズの位置づけ:続き物ではなく、この1本で完結している。

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2019年きまぐれテンプテーション

きまぐれテンプテーション
項目内容
ブランドシルキーズプラス WASABI
発売年2019年
FANZA配信日2019-09-27
ジャンル表記(FANZA) 巨乳/CGがいい/DL版独占販売/サイコ・スリラー/恐怖・ホラー・伝奇物/デモ・体験版あり/悪魔っ娘/ファンタジー/人外/世界観がいい/シナリオがいい/ラブコメ/シルキーズプラスブランド作品
FANZA商品名 【きまテン】きまぐれテンプテーション【萌えゲーアワード2019 準大賞・エロス系作品賞PINK 受賞】

どんな話か

いわくつきの集合住宅で、主人公は悪魔の少女と暮らすことになる。ヒロインはこの一人だけだ。二人は住人たちの身に起きた出来事を調べ、現場を歩き回り、手がかりを拾い集めていく。軽口の応酬が続く相棒のような関係でありながら、追いかけている事件のほうは薄暗い。この温度差が本作の持ち味になっている。

何が評価されているか

分量は控えめで、短い時間で終わる。そのぶん密度が高く、掛け合いの楽しさ、事件を追う手触り、締めくくりの綺麗さが揃っている。可愛らしい絵柄とは裏腹に、扱われる事件は陰惨だ。この落差に驚かされたという声が重なる。よく動く立ち絵と、性描写の満足度を挙げる人もいる。

選択肢の選び方で結末が変わる作りになっており、答えを調べずに自力で進めたほうが楽しめる。同じブランドの別作品と世界を共有しているが、前提知識がなくても引っかからずに入れる。

こんな人に向く:まず短い一本で自分に合うか確かめたい人、ホラーとミステリーに惹かれる人。

シリーズの位置づけ:この作品のあとに続編『きまぐれテンプテーション2 ゆうやみ廻奇譚』が出ている。全年齢版もあるが、成人向けなのはこちらだ。

エロス系作品賞PINKを受けており、明るいエロスのエロゲ10本でも扱っている。

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2022年終のステラ

終のステラ
項目内容
ブランドKey
発売年2022年
FANZA配信日2022-09-30
ジャンル表記(FANZA) CGがいい/恋愛/デモ・体験版あり/世界観がいい/SF/近未来/シナリオがいい/全年齢向け/ビジュアルアーツ/演出がいい/ロボッ娘/泣きゲー
FANZA商品名 終のステラ【全年齢向け】【萌えゲーアワード2022 シナリオ賞 受賞】

どんな話か

人がほとんど残っていない荒れ果てた世界。主人公は荷物を運んで日銭を稼いでおり、ある仕事をきっかけに、少女の姿をした機械と二人で旅に出る。彼女は人間に近づきたいと願っていて、旅の途中で物の見方も言葉も変わっていく。無愛想な男と、世界を何も知らない少女。この二人の距離が縮まっていく過程が物語の芯だ。

何が評価されているか

物語は一本道で、選択肢はない。長さも控えめで、腰を据えれば一日で終わる。それでいて終盤の畳みかけと、そこから残る余韻が高く評価されている。荒れた世界の設定、音楽、そして二人の関係が変わっていく道のりが丁寧に積まれ、最後の場面で涙が出たという声が並ぶ。

この作品は全年齢向けで、性描写はない。そこだけは買う前に知っておきたい。逆に、物語だけを目当てにするなら入りやすい一本だ。長い作品を最後までやり通せるか不安な人にも勧められており、誰にでも渡せる一本として名前が挙がる。

こんな人に向く:泣ける物語から入りたい人、短い一本で満足感を得たい人。

シリーズの位置づけ:続き物ではなく、この1本で完結している。

泣けるエロゲ10選シナリオが強いエロゲ18本でも扱っている。もっと泣ける作品を探すなら前者、物語の強さで選ぶなら後者へ。

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2023年カルタグラ 〜ツキ狂イノ病〜 《REBIRTH FHD SIZE EDITION》

カルタグラ 〜ツキ狂イノ病〜 《REBIRTH FHD SIZE EDITION》
項目内容
ブランドInnocentGrey
発売年2023年(作り直された版)
FANZA配信日2023-04-28
ジャンル表記(FANZA) CGがいい/DL版独占販売/サイコ・スリラー/和服・浴衣/デモ・体験版あり/バイオレンス/世界観がいい/ミステリー/シナリオがいい/演出がいい/音楽がいい/冬が舞台のゲーム
FANZA商品名 カルタグラ 〜ツキ狂イノ病〜 《REBIRTH FHD SIZE EDITION》

どんな話か

和装の人々が行き交う時代の日本、冬の冷え込んだ街が舞台だ。主人公は陰惨な事件を追ううちに、その周りにいる人々が抱えた尋常でない執着に触れていく。むごたらしい出来事の裏側で描かれるのは、狂気と呼ぶほかない一途な愛情だ。真相へ近づくほど気味の悪さと美しさが同居していき、そこが本作の中心になる。配信されているのは作り直された版で、描き直された絵や追加された結末が入っている。上の表の年もその版のものだ。

何が評価されているか

評価の柱は絵と音楽、そして物語だ。繊細な絵と静かな旋律が事件の陰惨さと噛み合い、ほかに似たもののない空気を作っている。終盤は張り詰めており、犯人と向き合う場面まで一息に運ばれる。作り直しにあたって加えられた要素の評判もよく、この版から触れて損はない。

明るい話ではない。人が壊れていく描写も、目を背けたくなる場面もはっきり出てくる。そこが平気なら、この6本でもっとも濃い雰囲気を味わえる。

こんな人に向く:ミステリー小説を好む人、絵と音楽ごと薄暗い物語に浸りたい人。

シリーズの位置づけ:続き物ではなく、この1本で完結している。本作を入り口に、同じブランドの『殻ノ少女』へ進む人もいる。

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迷ったときの決め方

泣きたいなら

2022年『終のステラ』。短い旅のあいだに積み上げたものが、終盤でまとめて効いてくる。

驚きたいなら

2018年『アメイジング・グレイス』。終盤で前提がひっくり返る一本だ。

大作を一本やり切りたいなら

2012年『月に寄りそう乙女の作法』と2016年『穢翼のユースティア 〜新装版〜』。どちらもボリュームがあり、世界にも人物にも長く付き合える。

薄暗い物語が好きなら

2023年『カルタグラ 〜ツキ狂イノ病〜』。この6本でいちばん重く、絵と音楽の力が強い。2016年『穢翼のユースティア 〜新装版〜』も、明るい方向へは進まない。

短く終えたいなら

2019年『きまぐれテンプテーション』と2022年『終のステラ』。どちらも短くまとまっていて、最初の一本として重すぎない。

成人向けの描写を前提にしたくないなら

2022年『終のステラ』。全年齢向けで、性描写がない。

まず試してから決めたいなら

『穢翼のユースティア 〜新装版〜』を除く5本には体験版がある。気になった作品を先に触ってから決めるのが確実だ。

明るい側の6本はこちら

この記事に並べたのは、物語を目当てに選ぶ人向けの6本だ。重い話や薄暗い話も混ざっている。

笑って気持ちよく終わりたい、キャラクターとの甘い時間がほしい、文章を追うだけでなく遊ぶ部分もほしい。そういう入り方をしたい人には、もう一方の記事のほうが合う。

好みが決まったら、次はこの記事へ

この記事は入り口だ。1本プレイして「こういうのが好きだ」と分かったら、そこから先は好み別の記事のほうが早い。

この6本のうち何本かは、これらの記事にも登場する。同じ作品が別の切り口で並んでいるので、次の1本を選ぶときの手がかりになる。